【就活・業界研究】コンサルティング業界分析
当記事は就活生をはじめとするコンサルティング業界に興味をもつ学生を対象とした業界分析の記事になります。
就活でも人気業界ランキングTOP3に入るほど学生に人気のある業界です。
その魅力は業界・企業ブランドから、収入の高さまで様々あります。
その一方で、『人気があるから』『周りもみんな受けるから』『知名度の高い企業に行きたいから』といった漠然とした理由でコンサルティング業界を志望している人も多いのではないのでしょうか。
当記事ではそんな学生を対象に一体コンサルティング業界とはどのような業界で、どんな企業が存在するのかについて解説していきたいと思います。
中には、業界分析を始めたばかりで漠然といろんな業界をググってみている、なんて方もいらっしゃると思うのでそのような場合は事前に【就活生必見】業界分析とは や 【就活 : 業界研究】明日から使える業界分析の4つのやり方を徹底比較 をお読みいただきますと当記事の理解が深くなるのでお勧めします。
それでは早速本題へと入っていきましょう!
コンサルティング業界とは?

コンサルティング企業に行きたい学生も多くいるのではないかな?


でも実はどんな業界かイマイチぴんと来てないんです。。。
これからコンサルティング業界について解説していこう!

コンサルティング業界とは?
コンサルティング業界についてどのようなイメージをお持ちでしょうか?



人によってそのイメージは異なると思います。
まずはコンサルタントの定義をみてみましょう
ある特定分野において専門的知識と経験を有し,顧客の持込む問題に対して相談に応じたり,助言を提供したりすることを職業とする人をいう。
参考 : ブリタニカ国際大百科事典
つまりコンサルティングとは一言であらわすと、『経営の課題を解決すること』です。
コンサルティングとは英語『Consult』で表されますが、『Consult』の意味は『助言する』です。
顧客の経営上の課題の根本的原因を突き止め、顧客に助言をして課題解決に務めるのがコンサルティングです。
でも、ここである疑問が生まれますよね。
企業の存在価値は社会の課題解決にあります。
『課題解決するなんて企業なら当たり前じゃん。。。』
では、その当たり前とコンサルティングのどこが違うのでしょうか。
コンサルティングの存在価値を知るには、歴史的背景でどのように必要とされたのか知ることが必要です。
以下では、コンサルティングの誕生から現在までの歴史を辿っていきたいと思います。
コンサルティング業界の歴史



歴史を辿ることで、どういった時代背景によって誕生したかを知れば理解できるはずじゃ!
早速みていこう!

コンサルティングの歴史① : コンサルティング業の誕生
コンサルティング業の始まりはフレデリックテイラーによる『科学的管理法』であると提唱されています。
科学的管理法とは
- 課業管理
- 作業の標準化
- 作業管理のための最適な組織形態
の3点から構成され、1日のノルマや成果報酬の概念を経営に取り入れました。
コンサルティングの歴史② : 産業革命
19世紀後半には世界初のコンサルティングファームである米国発『アーサー・D・リトル』が創設されます。
コンサルティングファームとはコンサル企業と理解して頂いて差し支えありません。
テイラーから始まった個人コンサルタントとしてのコンサル業は、アーサー・D・リトルによってコンサルタント集団へと移り変わったのです。
19世紀のコンサルタントはテイラーの起源からもわかるように、『業務改善』のコンサルタントを主軸としていました。
コンサルティングの歴史③ : 戦前・戦後
20世紀に入ると、コンサルティング業は『業務改善』に加え『経営戦略』にも参入していきます。
第一次世界大戦から第二次世界大戦の間には、現在でも有名である大手のコンサルティングファームが誕生しました。
特に有名なのが、マッキンゼーであると思います。
マッキンゼーは1926年にカーニー・アンド・マッキンゼーが『マッキンゼー・アンド・カンパニー』と『A.T.カーニー』に分裂して誕生しました。
コンサルティングの歴史④ : コンピューターの登場
戦後になるとコンピューターが登場してきます。IT時代の幕開けです。
ITの誕生と共に、ITの業務改善、IT企業の経営戦略を打ち立てるITコンサルティングが登場します。
あの有名なアクセンチュアの前身である『アンダーセンコンサルティング』が登場したのもちょうどこの時期です。
日本でもこの時期になると日本期限のコンサルティングフォームが誕生し始めました。
たとえば、現在の国内コンサルティングファームの最大手である野村総合研究所や日本総合研究所、また大和総研といった企業が台頭してきました。
コンサルティングファームの種類と主要な企業

そこから経営の手助けが始まり、ITへ、更に多くの分野へ広がっていくのじゃ!


では、コンサルティングファームの主要な種類を何個かあげてみようか!

コンサルファーム種類① : 総合コンサルティングファーム
総合コンサルティングファームとは『総合』という名の通り、幅広いクライアントを相手にしています。
また、対象も川上のシステム設計や経営戦略から川下のシステム構築、戦略実行、そして運用保守まで網羅しています。
内部は業界部門と機能部門の大きく2つに分かれています。
業界部門ではマクロな部分では業界知識を元にクライアントの課題解決に動きます、ただその一方でミクロな部分で戦略や会計には機能部門の出番となります。
主な総合コンサルティングファームの企業は
- アクセンチュア
- デロイト
- PwC
などが挙げられます。
コンサルファーム種類② : 戦略コンサルティングファーム
戦略コンサルティングは総合が川上から川下であったのに対し、川上の事業計画や新規事業立案を主に担当します。
大まかな内容としては、業界分析、企業分析からファクトを洗い出し分析した上で仮説を立てて、検証・立案を行います。
ここでお気付きの方もいらっしゃるのではないかと思われますが、これは学生が就活で求められている能力と同じです。
確かに、戦略コンサルティングファームで求められるスキルの方がはるかに高いですが、その基盤は分析、仮説検証、実行なのです。
もしまだ【就活 : 業界研究】明日から使える業界分析の4つのやり方を徹底比較 をお読みでない方は一読して頂くと就活でこのような基盤が求められていることを理解していただけるのではないかと思います。
また、この基盤を習得するためには『ロジカルシンキング』の能力が必要となりますが、大学ではあまり学ぶ機会がないため、独学での準備が必要です。
そこで当サイトでは『ロジカルシンキング 論理的な思考と構成スキル』を一読することをおすすめしております。
また、いきなり活字は難しそうといった抵抗をお持ちの方は漫画形式で気楽に学ぶことができる『マンガでわかる! マッキンゼー式ロジカルシンキング』をおすすめしています。
主な戦略コンサルティングファームの企業は
- マッキンゼー
- ボストン
- A.T.カーニー
などが挙げられます。
コンサルファーム種類③ : 人事コンサルティングファーム
総合コンサルティングファームや戦略コンサルティングファームとは異なり、人事コンサルティングファームの着眼点は『人・組織』です。
人事コンサルティングファームでは大きく分けると以下の4つを取り扱っています。
- 制度
- 構造
- 育成
- 採用
主な人事コンサルティングファームは
- リクルートマネジメントソリューションズ
- リンクアンドモチベーション
- マーサージャパン
などが挙げられます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
当記事ではコンサルティング業界とは何かについて、歴史を辿りながら概要を解説していきました。
これ以降の記事では当記事を元により詳細により深くコンサルティング業界について解説していきます。
最後までお読みいただきありがとうございました!