【予測】新卒一括採用は廃止される?(過去の問題点編)
当記事ではコロナ禍の中でこれからの新卒一括採用がどうなっていくのか、現在の動きを元に考察していきます。
現在大学2,3年生の方は来年、再来年の就活はどうなるのだろうかと不安になっている方も多いのではないでしょうか?



具体的にこのような悩みを持たれている方が多いようです。
実際に、現在就活生である21卒の学生は
- 就活時にオンライン面接をはじめとした例年と異なる形式での就活を強いられる
- 志望していた企業の採用人数の削減
- 内定率が例年より同時期に比べて低い(内定獲得できない学生が多くいる現状)
等の厳しい環境の中で戦うことを強いられています。
中には、アパレル、観光といた業界では全内定を取り消しといった事例も目にしました。
コロナは第二波へと突入し、これから冬にかけても経済に猛威を振るうでしょう。
ただ、コロナ禍の中で不安になるのではなく、正しく情報を捉え、自ら動き出すことが重要です。
そこで、過去の就活について振り返り、現在の状況を把握した上で、今後採用活動がどうなっていくのかについて考察していきます。
当記事を読み終えていただくと、現状を理解することができ、周りよりも早く動き出すことでこの困難な状況下でも自分の目標通りの結果が出すことができます!
なお、当テーマは内容が長いため過去・現在・未来の3部構成となっており、当記事では『過去』について解説していきたいと思います。
就活の過去 : 新卒一括採用
日本では長らく新卒一括採用を採用してきました。
しかし、ポストコロナ時代において『新卒一括採用の廃止』が行われるということが当テーマの結論です。
では、一体なぜそのような結果にたどり着いたのでしょうか。
ただ、『ああ、新卒一括採用は廃止されるんだな』という表面だけの理解では正しく行動することはできないでしょう。
そこで、まずは過去に目を向けて『新卒一括採用の問題点』について考えていきましょう。
新卒一括採用の問題点は大きく分けて以下の3つがあります。
- 人生の夏休みの現状
- 新卒も大学1年生も変わらない?(ポテンシャル採用)
- 現状の有名人材企業のシステム
では、それぞれより具体的にみていきましょう。
人生の夏休みの現状
結論としては人生の夏休みという誤った4年間の認識は大きく損を被ります。
確かに、中には大学期間に多くのことを学び、院にいく者、海外へと行く者もいるでしょう。
しかし、大学生の大半は遊びとバイトで明け暮れ、教室の後ろで聞きもしない講義を受けているのが現状です。
そう言った学生があたかも頑張ってきたかのように皆が同じスーツを身に纏い、それらしいテンプレートを話すのが新卒一括採用となってしまっています。
とはいえ、大学生が自由であるからこそ経験できることは沢山あります。
だからこそ、『就活は4年生』という考えを打ちこわし、1年生から将来を意識することでより密度の濃い4年間を過ごすことができるのではないかと考えています。
新卒も大学1年生も変わらない?(ポテンシャル採用)
人生の夏休みに通づるところもありますが、現状だと大学4年と1年なんて大差ありません。
確かに、大学生のうちから企業インターンなどでスキルを磨いたり、長期留学に行ったりとアクティブな学生も多く目にしています。
しかし、それも大学生のうちの 3 %ぐらいだということも耳にしました。
97%の学生が特に将来の意識をせず、何も考えずに友達と楽しんでいる現状があります。
また、多くの学生は大学で学んだことを活かす企業を選びません。
法学部なのにIT系に、経済学部なのに営業に。
そのため、入社後のスキルはゼロからになることが多く、実質大学1年生で入社してもスキル面では大差ないのではという現状にあります。
この問題の多くは以下の点にあると考えられます。
- 偏差値だけで、学部を決めてしまう。
- 将来何をやりたいかわからないうちに学部を決めてしまう。
- 今の大学では同じ学部に4年間いないといけない。
この問題に関しては大学だけではなく、小中高までの学校教育の改革も必要だと思われます。
現状の有名人材企業のシステム
今の就活のシステムは某人材企業がシステム化したものが長く使われています。
3月になると就活が解禁され、アプリから企業にエントリーすることができます。
ここの何が問題なのでしょうか?
それは『人材企業のビジネスモデル』に問題があります。
人材企業がどこで収益をあげるのかと言えば、企業からの紹介料になります。
具体的にあげると以下の場合に収益が発生します。
- 合同説明会での集客。
- 就活系アプリへの登録料
- 内定確定時の紹介料
このビジネスモデルのどこが問題なのでしょうか?
それは、『収益化が学生の幸福度に関連していない』という点です。
例えば、就活生は自己分析をすることで『こんな将来を送りたい』という具体的な将来像から企業を選択します。
そこで就活期になると『人材エージェント』と呼ばれる人から『採用支援』という形で連絡が山ほどきて、面談を希望すると親身に相談に乗ってくれます。
一見、とても優しく、真剣に自分の将来を考えてくれているように思いますが、残念ながら多くの人材エージェントは就活生の将来を考えるよりも、ノルマ達成のために就活生を企業に誘導します。
そのため、相談に従ったつもりでも、内定後のギャップが生まれてしまうなんてことがよく発生してしまいます。
現在の人材ビジネスの多くは就活生が『人生の夏休み』を送ったがゆえに、自分に合った仕事を探すのに十分な知識がない『情弱性』ゆえに成り立つビジネスモデルということができます。
まとめ : 今の人材業界の就活市場の限界
当記事はいかがでしたか?
過去の就活一括採用の問題点を理解することはできたでしょうか。
22卒以降の方の多くはまだ就活を始めていない方が多く、当記事で出てくる就活アプリやエージェントなどは馴染みがないので理解に苦しむところが合ったのではないかと思います。
当記事を簡潔に振り返ってみましょう。
問題点は大きく分けて3つあります。
1 つ目は、『人生の夏休み』が浸透し、ポテンシャル採用と呼ばれる就活形態になってしまっていること、将来について考える意識を持つことができていないこと。
2 つ目は、多くは将来について考えそのための準備をすることをしないがために入学時とスキル面での大差がなくなってしまう現状があるということ。
3 つ目は、現在の人材企業による就活市場では大学生の情弱性ゆえに、就活生が損をしかねない状況に陥っているということ。
このこれまでの問題を基礎として、現在の就活市場の動き、未来の予測を立てていきます。
課題に対して、分析し、改善していくためにはこの課題(これまでの就活の問題点)をしっかり理解しておく必要があるので抑えておきましょう。
次記事ではこの課題に対して、現状把握を行います。
最後までお読み頂きありがとうございました!