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【就活・業界研究】航空業界分析(空輸業界)

【就活・業界研究】航空業界分析(空輸業界)

こんにちは、皆さんは航空業界を知っていますか?

航空業界は就活生に人気な業界で、パイロットやキャビンアテンダントなどの憧れの強い職種があります。

しかし、空港では普段目にしている華やかな職種だけではなく、様々な職種の方が目に見えないところで活躍していますが、あまり知られていません。

航空業界の業界規模・儲ける仕組み・職種・取り巻く社会情勢・業界の未来についての正しい知識を身に着け、就活を進めていきましょう。

今回は就活中の大学生向けに航空業界(空輸業界*)の概要を丁寧に紹介していきたいと思います。

予備知識がなくてもこの記事を読めば、航空業界の概要がわかるような内容になっています!

*空輸となっているのは東洋経済新報社が出している会社四季報業界地図に空輸として紹介されているためです。

 

航空業界とは

皆さんも知っているように、航空業界とは飛行機を用いて旅客や貨物の運搬をして利益を得ている業界になります。

飛行機の運航には、パイロット、客室乗務員、グランドスタッフだけでなく、整備士やグランドハンドリングスタッフ、運航管理、ケータリングスタッフなど、さまざまな職種の人たちが関わっています。

航空業界の規模

業界動向サーチによると2019年の航空業界の業界規模は以下のようになっています。

業界規模3.6兆(68位/136業界)
伸び率(直近3年間の伸び率)+4.3%(56位/136業界)
利益率5.1%(37位/136業界)
平均年収693万(39位/136業界)

伸び率からもわかる通り、近年の航空業界は非常に伸びています。

その背景には、国内への外国人旅行客数の増加があげられます。

特にアジア圏の旅行客数の増加が大きく、東京オリンピックを控え非常に伸びている業界になります。

航空業界の会社の種類

航空業界は大きく2つの会社の種類に分けられます。

  • フルサービスキャリア(Full Service Carrier:FSC:一般航空会社)
  • ローコストキャリア(Low Cost Carrier:LCC:格安航空会社)

様々な呼び方がありますが、今回の記事ではフルサービスキャリアとローコストキャリアと呼ぶことにします。

ほかにも第3の航空会社と呼ばれるフルサービスキャリアとローコストキャリアの中間の会社の種類もありますが割愛します。

フルサービスキャリア(FSC)

フルサービスキャリアとは従来型の旅客サービスを提供している航空会社のことで、基本的には、複数の座席クラス(ファースト・ビジネス・エコノミーなど)を提供し、機内食や飲料も予め運賃に含めて提供する等の共通点があります。

日本では、日本航空(JAL)や全日本空輸(ANA)といった航空会社が当てはまります。

フルサービスキャリアでは機内の飲み物・食べ物が充実していて、無料なこともあります。さらに機内にエンタメサービス(映画や音楽など)を利用できる場合が多く、ただ移動するだけではなく快適に過ごすことができます。

快適に移動できる反面、LCC(ローコストキャリア)と比べ価格が高いです。

また、定期運航率(出発予定時刻以降15分以内に出発した便数の割合)や欠航率(運航予定便数に対する欠航便の割合)などのデータはローコストキャリア(LCC)と比べると少しだけ良いです。

各運航指標の具体的な数値は以下です。

会社区分航空会社名定期運航率欠航率
LCCバニラエア85.12%0.99%
LCCピーチ・アビエーション85.12%0.79%
FSCJAL93.48%1.17%

※国土交通省 「航空輸送サービスに係る情報公開」(平成27年度第4回)より一部引用

ローコストキャリア(LCC)

ローコストキャリアは、効率化によって低い運航費用を実現し、低価格かつサービスが簡素化された航空輸送サービスを提供する航空会社です。日本ではローコストキャリア(LCC)を「格安航空会社」と呼ぶのが一般的です。

なぜローコストキャリアは格安の運賃を実現できているかというと、極限までコストカットを行っているから安い運賃を実現できています。

コストカットといっても法律で定められたものはクリアしているので安全面は大丈夫です。

どんな部分のコストカットをしているかというと、以下の項目になります。

運航コストの低減

  • 運航機種を少なくし統一することで訓練や整備コストを削減する。
  • 整備に関しては航空法で定められた最小限の整備のみとし、過剰な部品交換は行わない。
  • 既存の航空会社が乗り入れている大規模空港は混雑し駐機料も高いため、大都市からアクセスが良く混雑していない地方の中小空港に乗り入れる。

人件費の削減

  • パイロットの操縦資格と訓練コストを最小にする。
  • 乗務員を含めて社員の給与や待遇に掛かるコストを抑える。

機内サービスの簡素化

  • 機内食や飲料は有料販売にするか簡素化する。
  • 預かり手荷物の無償枠を下げ、有料化を増やす、または完全に有料化する。
  • 座席ごとのビデオや音楽放送、機内誌・新聞・雑誌などの機内エンターテインメントを省く。

航空券販売コストの低減

  • 乗客自身がインターネット予約やE-チケットによって、直接予約することで航空券販売コストを低減する。
  • キャンセル時の払い戻しの要件を厳格化する。

これらのコスト削減をすることによって運賃を格安にすることを実現しています。

ローコストキャリアは成長の勢いと利益率の高さから近年非常に勢いがあります。

 

空港運営会社

国内の空港には、国が管理する空港、国が出資する空港会社が運営する空港、地方自治体が管理する空港などがあります。

それぞれの空港運営会社は、空港の着陸料、空港での物販、飲食の提供などが収入であり、事業の柱である「施設運営」「物販」「飲食」の3点で、空港利用者に快適に過ごしてもらうためのさまざま企画運営を行っている。

主な国内企業一覧

 

航空会社売上高営業利益説明
ANA1兆7652億円1455億円国内1位。国内線、国際線とも首位。13年持ち株会社制に。
JAL1兆2889億円1703億円国内2位。2010年に経営破綻。V字回復を遂げて12年再上場。
スカイマーク755億円67億円2015年に経営破綻。羽田拠点。
ジェットスター・ジャパン522億円13億円JAL・カンタス合弁のLCC。2016年に悲願の黒字化。
ピーチ・アビエーション517億円63億円関空が拠点。ユニークな機内食や空港設備が話題になった。
AIR・DO(エアドゥ)490億円19億円札幌拠点。北海道路線に強みを持つ。
ソラシドエア380億円39億円宮崎拠点。旧スカイネットアジア
バニラ・エア239億円▲0.6億円成田に続き台北を拠点にするも、競争激化で再び赤字に将来的な中・長距離路線への進出も視野に入れる。

※「2018年度 会社四季報 業界地図」参照

キーワード

燃油サーチャージ

燃油サーチャージ(燃油特別付加運賃)とは燃料価格の変動に合わせて航空運賃とは別に航空会社が徴収する料金です。

航空燃油のスポット価格の2か月平均 × 同じ2か月の為替レート平均で円換算したものがサーチャージとして利用者は支払います。

パイロット不足

航空業界には、飛行機を操縦するパイロットが必要不可欠ですが、不足してしまっています。

特殊な技術や専門性が求められ、免許取得が難しいことから飛行機の便数増加に比べパイロットの供給が足りていません。

国外からの利用客の増加

2020年東京オリンピックを控え国外からの来客数が非常に増加しています。

中でもアジア圏からの来日外客数が増加しており、近距離路線が増加しています。

航空会社も日本の利用客だけではなくアジアの利用客を取りこむためにアジア路線の開拓を進めています。

FSCとLCCの関係

価格は高いがサービスがよいFSCと価格は安いがサービスが簡素化されているLCCの2つがあることを説明してきましたが、近年ではFSCとLCCのさがなくなりつつあります。

FSCのサービスを提供していた航空会社が、LCCにした方が乗客が集まりやすいことから名称やサービスを変更するなど、価格競争は激しいです。

サービス内容もこれまでのLCCよりも座席が広く、預け荷物を無料にするなど、FSCとLCCの中間的な存在の航空会社が増えています。

こうしたLCCとFSCの差がなくなる傾向は今後さらに強まっていきます。「LCCは低価格、FSCはサービスの質」の公式が崩れていくため、独自の差別化ポイントを打ち出していく必要があるでしょう。

まとめ

この記事では航空業界の概要を説明してきましたが、理解できたしょうか?

航空業界はコロナウイルスの影響で非常に厳しい状態にあると思いますが、今後はオリンピックや来日外客数の増加によって需要が高まることは間違いないでしょう。

このように社会背景と密接にかかわってくる業界なので、就活の際はそれらを考えESや面接に臨んでください!

 

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